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【毒の声】賞賛が私を壊しはじめた頃

ツインソウルに出会ったのは、
たしか2010年4月24日だった。

当時の私は、介護職に就きながら、
コーチングを学び始めたばかりだった。
まだ「自分で選ぶこと」の意味が曖昧で、
誰かに導かれることが生きる希望になっていた。

だから、よく通っていた。
あるスピリチュアルカウンセラーの出展するマルシェに。
そこが、私にとっての駆け込み寺のような場所だった。


その日も、名古屋から少し離れた愛知県西尾市のカフェに足を運んだ。
小さな空間で、スピリチュアル系の音楽ライブもあった。
その場所が、のちに「ツインレイ」と感じる女性と縁のある場所だと知らされたのは、もっと先のこと。
このときは、まだ出会っていなかった。ニアミスだった。

けれどその日――
別の「ツインソウル」と感じる人に出会った。

その人の瞳の奥には、宇宙が広がっていた。
目を合わせた瞬間に、自分の魂のなかの何かが震えた。


スピリチュアルカウンセラーは、人情味があった。
依存を危惧しながらも、私の純粋さを賞賛してくれた。

でも、私自身はというと――
パワーストーン、エネルギーワーク、チャネリング、セッション……
あらゆるスピリチュアルグッズやサービスを買い込み、
その人の言葉を信じすぎていた。

「あなたは偉大になる。歴史に名を刻むような存在になる。」

そんな言葉を本気で信じていた。
でもそれは、自尊心が弱すぎた私にとって、
ちょうどよすぎる“救済”の言葉だった。


だからこそ、そのコミュニティでは持ち上げられた。
でもやがて、浮いたものは落ちる。
「天狗になった」と思われたのか、
次第に距離を取られ、排除されていく流れが始まった。

そして、2011年の初め。
グループ・ヒプノセラピーを受けたそのとき、前世の記憶が語り始めた。

「そのカウンセラーから離れなさい」
「介護の仕事もやめなさい」
「コーチングスクールも離れなさい」

そう告げられた。


私の“猛毒時代”は、まだこの時点では始まっていない。
でも確実に、「兆し」はあった。

出会った奇跡の人――ツインソウル。
その光がまぶしすぎて、
私はそれ以外の全ても正しく見えてしまった。

でも、能力は誰かに見せつけるためでなく、
その人との再会のためにあったのかもしれない。


私の人生に宿っていた毒は、
実は光のふりをした「依存」だった。

けれど、それを見抜けなかったのも、
あの時、あの人に出会えてしまったから。


🌙 結びの一行ポエム

運命の瞳がひらいたとき、私は世界のすべてを信じすぎていた。

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