2025年– date –
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【静かな猛毒】招き猫のように座るだけの人生
毒を語り続けてきたこの場所で、そろそろ“猛毒”の声にも耳を傾けるときが来た。 それは怒りというより、焦りから滲み出した記憶。信じたものに裏切られたときの、あの、芯から冷えるような感覚の記録だ。 私にはかつて、強く依存したスピリチュアルカウン... -
【笑える毒の声】運命100%、既読スルーも100%
ツインソウル、ツインレイ。スピリチュアル界隈で恋愛に名前がつきすぎている気がする。 いつの頃からか、「これは運命の人だ」と名付けることが、まるで恋愛の免罪符みたいになっていた。 でも本当に、それは“運命”だったのだろうか? たとえば、こういう... -
【毒の声】賞賛が私を壊しはじめた頃
ツインソウルに出会ったのは、たしか2010年4月24日だった。 当時の私は、介護職に就きながら、コーチングを学び始めたばかりだった。まだ「自分で選ぶこと」の意味が曖昧で、誰かに導かれることが生きる希望になっていた。 だから、よく通っていた。あるス... -
【静かな毒】夢を支える鵜になった日
「夢を叶える」と信じたあの日、私は鵜になった あの頃、私はカウンセラーになりたかった。 でも、どこを探しても「これだ」と思えるスクールは見つからなかった。その空白を埋めるように出会ったのが、アメリカ発の心理学系コーチングスクールだった。そ... -
【静かな毒】願えば叶うという、やさしい鎖
光に見せかけた囲い込み──引き寄せの時代にいた私たち あの頃、願えばすべてが叶うような気がしていた。 2005年から2012年まで。「アセンション」という言葉が、スピリチュアル界を静かに包んでいた時代。オウム事件の記憶が薄らぎ、「邪気が晴れた」と言... -
【静かな毒】メールアドレスが変わった日
信じたかっただけなのに──カルトと私のすれ違い むかしむかし。上九一色村にある宗教団体が、ある朝、日本を震撼させる事件を起こした。 それが1995年3月20日、地下鉄サリン事件。私は当時20歳を少し過ぎた頃。ノストラダムスの大予言が世間をざわつかせて... -
【笑える毒の声】正義の戦士は、今日も空回り
正義の戦士、空回りの街へゆく かつて、「正義毒の鎧」を身にまとった一人の戦士がいた。 彼は己の剣に絶対の自信を持っていた。なぜなら、剣はすべてを切り裂く。悪も理不尽も、たいていの場合、話し合うより早い。 彼の信条はただ一つ。**「言葉より、切... -
【毒の声】毒にまみれた才能、その剣を忘れぬために
才能を封印してきた理由と、それでも抜くという祈り 宇宙が誕生したとき、私はたしかに “才能”という名の剣を授かった。 けれど、それを最初に引き取ったのは、悪意の巣窟のような場所だった。 幼いころ、傷ついた記憶と同じ空気の中で、この剣は、鞘に入... -
【毒の声】 才能はいつも、鞘の中にある
使いたいときに出せない力と共に、生きること。 この力が、いつでも使えたらいいのに──そんな思いが、心の片隅でずっと渦を巻いていた。 自分の中に確かに在る“何か”。だけどそれは、誰かの問いや必要に応じてしか動き出さない。自分のタイミングでは鞘か... -
【毒の声】 毒にまみれた才能/才能の主となる在り方
主導権のない才能と、在ることで開かれる光 才能とは、誰のものなのだろうか?この問いが、ふと胸の内に浮かんだ。 私の中に確かに在るはずの力。けれど、それはいつも“誰かの問い”や“場の空気”が整わなければ動き出さない。まるで、自分のタイミングでは...