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脳内サウナのすすめ――マイナスとプラスのあいだで整う

思考癖を直そうとして、
かえって苦しくなってしまう人がいる。

そんなとき、私がよく勧めるのは
「脳内に言葉を流す」という小さな実験だ。

どこか、サウナに入る感覚に似ている。
熱い部屋で身体を温め、
冷水で引き締め、
外気浴で静かに呼吸を戻す――
あの“整う”リズムを、心の中で行うようなものだ。

まずは今感じている不安や自己否定を、
自分の声でそっと語る。
それがサウナの“熱”。

つぎに、その自分を励ます言葉を重ねる。
これは冷水のように、思考を引き締める。

そして歌詞のない静かな音楽を流し、
ただ呼吸を眺める時間――
それが外気浴にあたる。

マイナスとプラスを交互に行き来させると、
固まっていた心の回路がゆるみはじめる。

ただし、他人の声で否定を浴びるのは危うい。
だから“自分で語り、自分で受け止める”。
この往復が大切だ。

大切なのは、
マイナスを無理に消そうとしないこと。
サウナで汗を否定しないのと同じだ。
出てくるものは、まず出させてあげる。

これは治療法というより、
“思考の実験”に近い。


目次

■ 実践ステップ(サウナ式・心の整え方)

① マイナスの言葉を出す(1~3分)

  • 今感じている不安をそのまま独り言にする
  • きれいな言葉にしなくていい
  • 「怖い」「面倒」「無理かも」でOK
  • できれば声に出す

② プラスの言葉を重ねる(1~3分)

  • さっきの自分に返事をする
  • 「大丈夫」「よくやってる」「今は途中」
  • 理想論より“寄り添い言葉”

③ 音と言葉を手放す(2~5分)

  • 歌詞のない音楽を流す
  • 何も考えなくていい
  • 呼吸だけ眺める

④ 交互に2~3セット

  • 熱→冷→外気浴を繰り返す感覚
  • 10分ほどで十分

⑤ 言葉が出ない日の代替

  • オーディオブック
  • 前向きな音声
  • アファメーションの朗読
  • 好きな詩の読み上げ

続けるうちに、
不幸を選びやすい癖がほどけ、
自他をやさしく見る視点が戻ってくる。

目安は90日。
180日、365日と重ねれば、
人生の景色そのものが静かに変わる。

サウナで整ったあと、
世界が少しだけ明るく見えるように、
心もまた透明度を取り戻す。

闇や毒を光へ転ずる鍵は、
派手な奇跡ではなく、
こうした日々の小さな対話にある。

あなたの内側に眠るプラスが、
そっと芽吹きますように。


こんな人は無理しないで

※強い不安やうつ状態があるときは無理に行わず、専門家のサポートを優先してください。

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