スピリチュアル業界のキラキラとした表層の裏に、
語られてこなかった「毒」がある。
それに気づいたとき、このブログを始める決意をしました。
「毒の声」とは、誰かを責めるためでも、
自分の過去を暴露するためでもありません。
むしろそれは、見えないところで滞っていた感情や違和感に
少しだけ光を当て、声にならなかったものに名前を与える試みです。
このシリーズは、スピリチュアル業界や自己啓発文化に潜むリスクを
“中立的に見つめるための批評”として書いています。
私自身、これまで多くの体験と矛盾を味わってきました。
ポジティブでいなければならない空気のなかで、
見てはいけないもの、言ってはいけないことを心の中にためこむことがありました。
でも、それでは本当の癒しには至らない。
だからこそ私は、「批評」という距離をとることで
自分自身の痛みや違和感と、少しずつ向き合っています。
書くことで、自分の中のカルマやトラウマが薄れ、
少しずつ心に余白が生まれる感覚がありました。
そしてその余白には、知らなかった自分の願いが宿っていたりします。
この「毒の声」は、セルフセラピーであり、
そして同時に業界に対する問いかけでもあります。
キラキラの奥にある未処理の感情や、
気づかぬうちに他人を縛ってしまう教義的な発想に対して、
私は“静かに”警鐘を鳴らしたいと思います。
このシリーズが、誰かの心の中にある小さな違和感と共鳴し、
「それでもスピリチュアルを信じたい」と思える視座を取り戻すための
一助になれば、何より幸いです。
【あとがき】
このブログを運営している私は、「朧宙(おぼろそら)」という名前で文章を書いています。
実際にはスピリチュアルコンサルタントとして活動し、
過去には『コーチ・セラピスト・ヒーラーのためのオリジナルメソッドの作り方』という書籍も出版しました。
このブログは、
- セルフセラピーとして
- オリジナルメソッド開発の振り返りとして
- スピリチュアル業界への静かな批評として
始めたものです。
読者の方にとっても、自分の「毒の声」にそっと耳を澄ませ、
それを誰かのせいにせず、自分を責めず、
ただそこに「在る」と認める時間になれば嬉しく思います。
どうぞ引き続き、静かに見守っていただければ幸いです。
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