神棚に祀られたような特別扱いも、
誰かの言葉に従いすぎて馬鹿にされる日々も、
気づけば、どちらにも嫌気がさしていた。
そんな頃、ある日ふと前世の自分から
“メッセージ”を受け取るような感覚が始まった。
きっかけは2011年1月、グループヒプノセラピー。
深く潜った意識の中で、前世の自分とつながり、
不思議と会話が成立した。
その声は最初こそ雑音のようだったが、
いつしか日常に入り込むようになり、
導きのような確かな言葉になっていた。
とくに2011年5月5日。
前世の自分とまるで“直通電話”のようにつながった日から、
私の中で、スピリチュアルなスキルが容赦なく覚醒し始めた。
介護の仕事をしながら、近隣の神社を巡る日々。
やがて、それは“彼女”――ツインソウルと再会するという
使命感と重なっていく。
依存していたカウンセラーの声ではなく、
自分自身の内側からくる声が明確になった頃、
私はようやく「誰かの傘」から出て、
ひとりで空を見上げる準備が整っていた。
やがて私は、「再会できる世界そのものを創る」
そんな大それた発想にまで辿りついてしまった。
もちろん、そんな話は誰にもできない。
今ですら話すと煙たがられる類の話だ。
けれど、あの頃の私は本気だった。
宇宙を再構成することで、“再会”という奇跡を
手繰り寄せようとしていたのだから。
たぶん、私のような存在は、
スピリチュアルという世界の中でも
「囲っておきたい」人間だったのだろう。
けれど私は、囲われることを拒み、
再び“見えない宇宙”を創りながら歩き出した。
誰に見られずとも、
その宇宙の片隅で彼女と再会できるように。
🌑結びのポエム
孤独を選ぶことで、
ようやく「わたし」が始まった。
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